今までキャニオニングで使ったウェットスーツを比べてみた!

今回は今までキャニオニングで使ったウェットスーツを紹介しながらどんなウェットスーツがキャニオニングに適しているか考察していきます。

目次

選ぶ基準

値段

これが実は一番重要な要素になります。なぜかというとキャニオニングはほんとに消耗がはげしいので高いウェットスーツを買う必要がないと思っています。

私なら3万円台までですね。お金に余裕があれば特に気にしないですけど。

耐久性

キャニオニングはその性質上必ずといっていいいほど岩に擦ったりぶつけたりします。弱いものだと穴が空いて寒いです。リペアも大変。

動きやすさ

ネオプレンの素材によってかなり違いがあります。泳いだり歩いたり体を動かしますので重要なポイントの一つです。肩回りと太もも周りの柔軟性が特に重要。

保温性

水温は平均15℃前後。たくさん水に入る渓谷では保温性が弱いとすぐ寒くなってしまい体力を消耗してしまいます。キャニオニングでは暑い場合は脱いだり水に入ればいいですが、寒い場合は体を温める方法が少ないので保温性も重要です。

ウェットスーツ使用歴

今まで使ったウェットスーツについて考察していきます。

Vade Retro 「Long John + Hooded Jacket 5mm Men」

キャニオニング用のウェットスーツでジャケットとロングジョンの2ピースタイプ。確か初めて購入したのが2012年くらいだと思います。

ウェットスーツの厚さがジャケット5mm、ロングジョン5mmとけっこう厚さがあり温かいです。その分動きにくくなりますが。

当時のこのウェットスーツはネオプレン生地が硬くて動きにくく、泳ぎにくかったですねー。素材が硬いと伸縮性が悪くて壊れやすいし。

で穴が空くと寒いんです。真夏は穴が空いてて水が入ってきても全然平気ですけど。

しかし現在は日本の山本化学工業という会社のネオプレンを使っていて、すごくいいですよ。素材が柔らかいから伸縮性が良くてかなり調子いい。

昔のはあまりおすすめできないけど、今のVade Retroだったらおすすめですね。

2019年から自分で色を選べるモデルも出てるみたいですよ。

Seland「Neoprene Canyoning 2 Pieces Suit Bitet Classic」

キャニオニング用のウェットスーツで厚さはジャケットが5/4mm、ロングジョンが5mm。

このウェットスーツを初めて使った時は衝撃的でした。今まで使っていたもの比べると格段にあたたかく動きやすかったのです。

あたたかくて汗かいたことに驚きました。初めてSelandを使った季節は忘れたけど以前のウェットスーツでは汗をかくなんてことはなかったから。

立体裁断なので動きやすいくていいのですが、縫い目が多いのがおしい所です。

縫い目をシーム処理してあるのですが、使い込んでくるとはがれてきてしまって水が侵入してくるんです。

繁忙期はほぼ毎日使っていたのでどのくらい使えばシームがはがれてくるか覚えていないのですが、新しいウェットスーツを使った時に気づきました。

「全然水が侵入してこないじゃん!あったかい!」と。でSelandをチェックしたらシームがはがれて無くなってきてて「これか!」と。

でも水が侵入してくるようになるまではほんとに調子いいです。

Seland「Neoprene Canyoning 2 Pieces Suit Bitet VD」

これは上で紹介したVetit Classicが少しパワーアップしたバージョンです。

大きな違いは裏地が起毛になっててより保温性がよくなっているのとポケットがあるところです。ポケットは胸と左手首付近にあります。

正直いうとVetit Classicと比べてそこまで違いは感じなかったですね。

私の場合はウェットスーツの下に薄手のインナーを着るので裏起毛の良さはあまり関係なかったのと、使用しているカメラの大きさがポケットの大きさに合わなくてポケットはほぼ使ったことがないからです。

インナーを着ない人は裏起毛の方が快適だと思うし、ポケットもカメラのサイズが合えば使い勝手がいいですよ。

あとこのウェットスーツはカラーリングが奇抜なのもすごい所です。目立ちますよー!当時はカラーが奇抜すぎて買うの躊躇しましたよ。

Fellow「Chest Zip Semidry 5×3mm Heat Max Plus スムーススキン」

これはサーフィン用のセミドライウェットスーツ。ワンピースです。ジッパーが後ろだと脱ぎ着が1人でやりにくいのでチェストジップにしました。

動きやすさはキャニオニング用に比べるとかなり良いです。縫い目が少なく水が入ってこないので保温性もグッド。

ただ耐久性はキャニオニング用に比べるとかなり劣ります。

スムーススキンは風を防いでくれるのですが耐久性が弱くすぐ穴が空いてしまって大変でした。でも私はスムーススキンの色合いはカッコよくてすごく好きです。

Fellow「Chest Zip Semidry 5×3mm Maximum Heat メッシュスキン」

こちらはサーフィン用のセミドライウェットスーツ。ワンピースです。上で紹介したものとほぼ同じですがメッシュスキンになっています。

メッシュスキンの耐久性はスムーススキンと比べるとかなり良いですね。

動きやすく保温性も抜群です。

まとめ

今回大きく分けてキャニオニング用のウェットスーツとサーフィン用のセミドライウェットスーツを考察しました。基本的にはキャニオニング用ウェットスーツの方が使い勝手が良いです。

フロントジッパー、フード付きで体温調節しやすいのと耐久性が良いですね。

あと脱ぎ着しやすいのでトイレ行くとき使いやすいです。

サーフィン用のセミドライウェットスーツは耐久性が弱いですが動きやすさと保温性ではキャニオニング用に勝っています。

あとスキンは絶対メッシュスキンがいいですね。スムーススキンは壊れやすいのでおすすめできないです。

脱ぎ着しにくいのでトイレ行くとき使いにくい。

トータルバランスで考えるとキャニオニング用の方が良いのかなと思っています。

Vade RetroとSelandは正直甲乙つけがたいですね。私はVade Retroのカラーが選べるタイプが気になります。

私の場合はハードに使う場合や暑い時はキャニオニング用を使用し、寒い時や動きやすさを重視する渓谷に行く場合はセミドライを使用するように使い分けています。使う頻度で言うと圧倒的にキャニオニング用ウェットスーツです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

キャニオニングをメインにアウトドアガイドをしています。

目次