キャニオニング好きな人が一番最初に買うべき装備 -車移動編-

今回はキャニオニングの装備で一番最初に買うべき装備についてです。車を持っている方とそうでない方と別々で紹介します。今回は車移動できる方用です。公共交通機関を利用しているという方はこちらもぜひ参考にしてください→キャニオニング好きな人が一番最初に買うべき装備 -公共交通機関利用編-

目次

車があるならウェットスーツ

もし車に荷物を積んで移動できるなら、おすすめしたいのはウェットスーツです。

なぜウェットスーツ?

数ある装備の中で一番キャニオニング中の快適さに影響があるからです。冷たい水の中や水の近くで行動しますので、いかに体を温かく保てるによってキャニオニング自体が楽しいかどうかが決まってしまいます。寒くて体がガタガタ震えている状態で楽しめますでしょうか?おそらくほとんどの方は楽しむことより寒いという不快な環境をどうにかする方が優先されるでしょう。逆に寒くなければキャニオニングに集中でき、きれいな水の中で泳いだり飛び込んだりきれいな景色をみたりと本当に自然を楽しめるのです。

レンタル品はだめなの?

レンタル品は決してダメではないです。ただ当たり外れがあります。会社によってウェットスーツの違いがあるし、同じ会社内でも購入時期や型式によって保温性や着やすさが違ってきます。

メリット

まずはサイズです。自分のウェットスーツならサイズが合っているのでサイズのミスチョイスによる不快なことが無くなります。ウェットスーツは大きすぎると水がいっぱい入ってきて寒くなりやすいし、きつすぎると体が動かしにくくなります。きつすぎて気持ち悪くなる人もたまにいるくらいです。自分の体のサイズに合ったウェットスーツを選ぶことは重要なのです。

次に品質です。レンタル品の場合経年劣化によって生地が薄くなっていたり、岩などに擦ったダメージによる多少の穴が空いていたりする可能性があります。また会社によってウェットスーツが違うのでどのくらい寒さ対策できるのかわからないです。自分のウェットスーツでしたらダメージ箇所がすぐにわかるし、小さなキズならリペアも簡単です。どのくらい温かいかも自分で使っているからわかってます。

あとは自分で選べます。どんなウェットスーツがいいのか自分で考えて自分で決められる楽しみがあります。キャニオニング専用のウェットスーツなんていうのもありますし。

デメリット

自分で洗ったり保管する手間がかかります。キャニオニングで使ったウェットスーツは基本水洗いで十分かとは思います。

破損した場合自分でリペアしなければならない。小さなキズなら市販のリペアキットで十分ですが大きな穴や裂けだと少々やっかいです。

キャニオニングの特性を考えるとキズがつきやすいのであまり高価なサーフィン用のウェットスーツはおすすめできません。安くても新品を買おうとするとおそらく¥30,000前後はするでしょう。また、サーフィン用のものならすぐに手に入りますが、キャニオニング専用のウェットスーツは日本ではなかなか手に入らないのが現状です。

自分のガイド経験

自分のガイド経験上、お客様からもっともフィードバックが多いのがウェットスーツについてです。「ウェットスーツがきつかった」「穴が空いていた」「着るのが大変」「サイズが大きすぎて寒かった」など。逆に他の装備に対するフィードバックはそれほどないのです。

ツアー中の参加者のみなさまの表情もまだ体が冷えていないスタート直後はみなさんとても楽しそうですが、ゴール間際では寒くてガタガタ震えてしまうこともあります。特に女性や筋肉の少ない細身な方は寒くなりやすいです。あと少しでも保温できればもっと楽しめるのにと常に思います。

また自分の装備の経験ではウェットスーツが一番性能の差があると感じました。初めて間もない頃は特に何も考えずに会社からのレンタルウェットスーツを着ていました。4シーズン目くらいに初めてキャニオニング専用のウェットスーツを買ったのですが温かさと動きやすさに非常に感動したことを覚えています。他の装備、ヘルメット、ハーネスなどでこのような劇的な違いを感じたことは思い返すとほぼないです。

まとめ

正直いうとヘルメットやハーネスの方が値段も安いし持ち運びも楽でしょう。ヘルメットなんかは目立つので自分の個性が出しやすいです。しかしレンタル品と自分のものと比べるとそこまで大きな性能の差はないです。

ウェットスーツは多少がさばりますが車があればそこまで荷物にはならないし、何よりキャニオニング中に自分を一番快適にしてくれる装備です。いいものを選べば本当に快適です。同じ渓谷にキャニオニングしに行っても、暑くて汗をかいてる人もいれば寒くてガタガタ震える人もいるくらいウェットスーツで違います。

自分のキャニオニング装備を買ってみたいという方はぜひ参考にしてみてください。

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この記事を書いた人

キャニオニングをメインにアウトドアガイドをしています。

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