今回はキャニオニングの装備で一番最初に買うべき装備についての公共交通機関を使う人編です。車移動できる方向けの記事はこちらにありますのでぜひ参考にしてください。→キャニオニング好きな人が一番最初に買うべき装備 -車移動編-
電車や新幹線で移動ならズバリこれ!
①ウェットソックス、②ウォータースポーツ用の水分を含まない素材(ポリエステルなど)の薄手のインナー長袖とタイツ、③ネオプレン素材でベストタイプのもの。ちょっとズバリとは言いにくいですが、言うならばインナーセットですね。
なぜインナー?
実はこのちょっとした小物達がキャニオニング中に体を快適にしてくれます。そして総重量で800 gほどですむにもかかわらず効果が非常に高いです。ウェットソックスとネオプレンベストは主に保温性、上下の薄手のインナーは主に着替え時の快適性に効果があります。
レンタルはないの?
ウェットソックスはレンタル品としてある会社が多いですが、会社によってレンタル自体していない場合もあります。ネオプレンベスト、上下の薄手のインナーはほぼレンタルはないと思ってください。
メリット
まずウェットソックス。レンタル品は使用頻度が高いため素材が薄くなっていたりするのでけっこう水がしみ込んできます。これが結構冷えるんです。自分の物であれば使用回数がレンタル品と比べたら圧倒的に少ないのでまだ生地が厚く水が入ってきません。
ネオプレンベスト。体の中心部分を保温してくれます。人間の臓器が集まっている場所を保温することが一番効果が高い。体の芯から冷えるなんて言いますが体の芯を保温してくれるのです。またウェットスーツのジッパーの隙間から入ってきた水が直接肌に触れずらくなるので水の冷たさを感じにくくなります。
上下の薄手のインナーは着替える時に非常に役立ちます。ウェットスーツを着る時地肌だと滑りが悪くとても脱ぎ着しずらいのですが、上下の薄手のインナーを着ているだけで全然違います。
また日焼け対策にも有効です。暑くてウェットスーツを着ていない時間、ハイキングや移動時間などもありますからね。女性は特に気になると思います。
そして重量と大きさ。これら全部合わせて濡れていない状態で800 gほど、500ミリリットルのペットボトル2本ほどで収まると思います。このくらいなら十分自分の手荷物に入れて電車に乗れます。ジップロックなど用意しておけば帰りも問題ないでしょう。
デメリット
正直あまりデメリットはないのですが、しいて言うなら帰りの電車の中で臭ってしまわないかと、使ったあとは濡れているので防水対策が不十分だとバックの中が濡れてしまう、最悪の場合水がたれてきて他の人に迷惑がかかってしまうかもしれない。そのくらいですね。
自分の体験
自分の場合ウェットスーツを着る頻度がかなり多いので薄手のインナーを使い始めた前と後では脱ぎ着の快適さが全然違いますね。まだ乾ききってないウェットスーツを着ることもしょっちゅうなのであるとないでは雲泥の差です。
あとネオプレンベスト。これは最近導入したんですがほんとうにおすすめ。温かいし動きやすい。ベストタイプだから肩回りに余計な負荷がかからなくて泳ぎやすいです。
ウェットソックスは特に気温が低いときはしっかりとしたものがいいですね。逆に真夏の暑いときは穴が空いていて水が循環してくれた方が涼しくて良い時もあります。自分の場合は寒い時用と暑い時用で使い分けています。
そしてこのセット、キャニオニング上級コースに出てくるハイキングのときに非常に役立ちます。キャニオニングのハイキングスタイルにぴったりなんです。上級コースだと1時間~2時間ほどハイキングがある場合があります。薄手で涼しいし、汗を吸わないので体を冷やしにくい、全身を覆っているので虫や植物から体を守ってくれる、そのままウェットスーツの中に着れるので荷物にならない。ベストは暑ければ着なければいいし、ウェットソックスは靴擦れ防止のため通常は履いてハイキングします。
まとめ
おすすめはインナーセット。①ウェットソックス②ウォータースポーツ用の水分を含まない素材(ポリエステルなど)の薄手のインナー長袖とタイツ、③ネオプレン素材でベストタイプのもの。荷物としては非常に少なく持ち運びしやすく、キャニオニングでの効果も高いです。
おそらくトータルで¥12,000ほど。また他の用途にも使い道があるのもいいですね。登山時のファーストレイヤーとしてとかマリンスポーツなんかでも使えると思います。
あと自分の経験上、水分を含まない素材の物って非常に臭いやすいです。家に帰ったらすぐに洗うのを忘れずに。もし宿泊等で洗濯できなくても水でゆすいだりお風呂に入りながら洗うなりしちゃいましょう。ある程度しっかり脱水しておけばすぐ乾きます。薄手のインナーは風通しが良くて気温が暖かければほんの数時間で乾いちゃいます。